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なぜ、今、石田衣良(いしだいら)なのか。

新聞で石田衣良が書いているコラムを読んでちょっと興味を
持ったところに、立ち寄った本屋に石田衣良の文庫本が平積
みされていた。
「池袋ウエストゲートパーク」。
軽そうなタイトルと内容がそのときの気分に合っていたので、
買って、初めて彼の本を読んだというわけ。

で、良かった。扱っている内容そのものは、池袋西口を舞台
にしたウリ、ヤク、抗争、殺しといった危ないものだが、それ
を主人公である高校を卒業したばかりのマコトと仲間たちが
明るく立ち向かい、問題の解決を図っていくのだ。ストリート
トラブルのソリューションノベル。

文体も軽く、小気味いいリズムで、さわやかだ。たとえば、最
後に収録されている「サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)」
で扱っている殺し、抗争を、北方謙三ならボディプローからア
ッパー的に描くだろう。それに対し、石田は軽いジャブと時折
見せるショーとストレートで描き、爽快感さえ感じさせてしまう。
そして、石田は基本的に優しく、救いを提示してくれる。まった
く関係ないけど、片山恭一の「雨の日のイルカたちは」は救い
がなかったね。

というわけで、今日は石田の直木賞(2003年第129回)受賞作
である「4TEEN」を読み始めている。こちらは、14歳の中学生
たちが不安や苛立ち、トキメキに立ち向かう様を、同じように
さわやかに描いています。

石田衣良の本
「池袋ウエストゲートパーク」文春文庫
「少年計数機―池袋ウエストゲートパーク(2) 」文春文庫
「4TEEN」
「スローグッドバイ」

石田衣良の限りなく公式サイトに近いサイト

  電脳屋台村



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