
電脳屋台村
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公式サイト http://www.pacchigi.com/

昨年の日本映画の最高傑作(とボクが思っている)「69 sixty nine」(李相日監督、
宮藤官九郎脚本)は、1969年の佐世保を舞台にした高校生の青春グラフィティだ
ったが、この「パッチギ!」(井筒和幸監督)は1968年の京都の高校生が主人公。
環境設定は似ており、ともに燃え上がっていた当時の社会・政治状況と無関係で
はいられないのだが、「69」はその社会との関係も、主人公の恋愛も、宮藤官九郎
的エンタテイメントで軽く因数分解され、それがリズミカルな爽快感を与えてくれた。
しかし、この「パッチギ!」は笑いもあるのだが、もっと重い。日韓の歴史を交えた
政治状況と正面から立ち向かい、主人公の恋愛も厳しい状況を乗り越えて成就す
るのだ。
主人公と心を通い合わせる、過去の歴史を負った在日の朝鮮高校生たちも、ギラ
ギラと生きている。だからこそ、暴力がほとばしる。
でも、この暴力は、映画「血と骨」で見せたタケシの暴力とは基本的に違う。あくまで
も、ガキの青い暴力なのだ。
そうなんだ、井筒和幸は1981年に島田紳助と松本竜介を使って、ガキの暴力を正
面から見据えた映画「ガキ帝国」を撮っていた。
「ガキ帝国」では、今でも鮮烈に覚えているシーンがある。乱闘場面、すでにグロッ
キーで横たわっている相手に、車のボンネットに駆け上ってはニードロップを繰り返す
無表情の少年、鮮烈でした。
それはともあれ、1968年の青春にテーマを求めているものの、そこから飛び出してく
るのは、2005年の今をヤワに生きている我々への強烈なパッチギ(頭突き)なのだ!