| 牛窓海岸(少年、少女の夢に紡がれ、、、) |
| 恐らく、ボクの人生の半分くらいの年は、5月の連休のときに牛窓海岸に来ている。岡山に住んでいたのはわずか5年なのに、、。 それは「牛窓物語」といってもいいほどの、馬鹿馬鹿しくも壮絶な、少年、少女たちの夢に紡がれた半生記なんだ、きっと。 牛窓を訪れ始めてから久しいのに、ボクたちは牛窓のことをほとんど何も知らない。オリーブ園に行ったこともなければ、船で前島に渡ったこともない。 4月の初めに首の骨を折って、また少し痴呆の進んだオフクロがベッドで聞いた。「牛窓でいつも何をしているの?」 ボクは答える。「海岸でみんなでビールを飲んでしゃべるだけ」 オフクロは5分間に3回も同じ質問をし、同じ答えを聞いて、違う脈絡に移ったように「今日は天気がいいからね」と言った。雨の降りそうな空模様だったのに、牛窓に行くと確かに晴れ間が見えてきた。 海岸でのおしゃべりに親の介護が割り込んできたとしても、目の前の海にはやっぱりいつかと同じように少年、少女たちの夢が溶け込んでいて、波がそれを時々キラキラと見せてくれる。 物語はまだまだ終わらないし、終わらせてもいけないんだ。 牛窓広域地図 |
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